ONE DAY JAPAN 株式会社ワンデイジャパン

ロジカルシンキング / 若手研修 / 研修の現場

「うちはシャイな人が多いんです」と言われた会社で、全員が話した日。そして、私が直した1つのこと

製造業の保守・サービス会社で、若手の方向けにロジカルシンキングの研修を毎年担当しています。初めてうかがう前、事務局の方からこう聞いていました。「うちの会社は、人前で自分から発言する人が少ないんです。シャイな人が多くて」。今日は、その会社で起きたことと、私が直したことを書きます。

ハードルを、最初に下げる

発言が少ない会社で、「はい、意見のある人」と全体に聞いても、手は挙がりません。これは受講者の問題ではなく、聞き方の問題です。

私がやるのは、順番を決めることです。まず一人で考える時間を取る。次に隣の人と話す。それから全体で聞く。この順番だと、全体で発言する時点で、その人はもう一度、隣の人に話している。初めてではない。だから話せます。

それと、最初の演習は、答えが外れようのないものにします。「あなたの最近の小さなニュースを一つ」。正解がない問いなら、間違える怖さがない。ここで一度声を出した人は、次の演習でも声が出ます。

「気負わずに受けやすい」

この会社では、事務局の方が受講者として研修に入ってくださることがあります。3回受けた方が、こう言ってくださいました。「ここ数年受けた中で、非常にいい研修だった。気負わずに受けやすい」。別の事務局の方は、他の講師の研修と比べて「参加型で、ハードルを低くしてもらえるので、発言しやすくなる。若いメンバーが多いので、とっかかりがスムーズだと後々につながる」と。

うれしい言葉です。ただ、同じ方から注文もいただきました。ここからが、今日書きたかったことです。

いただいた注文と、直したこと

注文はこうでした。「何を、なぜ、どうやって、の『具体例』があると、もっと良くなる。自社にぴったりの事例でなくていい。製造業なり機械系なり、何かしら当たる例の『回答例』が示されると、『こういうことね』というイメージにつながる」。

正直に言うと、痛いところでした。私は受講者に考えてもらうことを大事にするあまり、答えの例を見せるのを後回しにしていました。考える時間は長い。でも、考えたあとに「で、どうなればよかったのか」が見えないと、持ち帰れません。

翌年から、すべての演習に講師の答えの例を付けました。受講者は、自分の答えと比べて、何が違うかを自分で見つけます。これはいま、私のどの研修でも変えない決まりになっています。

事務局の方へ

「うちは発言が少ないから、研修は盛り上がらないと思います」と言われることがあります。大丈夫です。発言が少ない会社ほど、順番とハードルの設計で変わります。

それと、受講者として一緒に入ってくださる事務局の方の目は、講師にとって一番ありがたいものです。私が気づけなかった「回答例が欲しい」は、受講者の席から見ていたからこそ出た注文でした。最初の打ち合わせで、ぜひ遠慮なく注文をください。

研修をご検討の方へ

できること・できないことは、最初の打ち合わせでお伝えします。その中で最善を一緒に作ります。

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この記事を書いた人 飯田 ケント
株式会社ワンデイジャパン 代表取締役。企業研修講師。17年、プライム上場企業を中心に年100日以上登壇。論理的思考と課題解決が専門。

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